尾張旭市　長年住まれていた長屋での特殊清掃を行いました

2022年01月27日

作業場所：緑区
間取り：長屋
作業時間：3日間
作業人数：2人

特殊清掃と残置整理のご依頼です

今回のご依頼者様は賃貸住宅の大家さんです。
長屋に住んでいる住人、一人暮らしをしていたお婆ちゃんがお家で亡くなったため、そのお部屋の特殊清掃と残置整理を致しました。

除菌・消毒は念入りに行います

まずは除菌・消毒をしてからお部屋の中に入ります。
これは自分たちの身を守る意味もあります。
消毒には消臭効果もあり、消臭が済むまでは部屋の窓は開けられません。
薬液の噴霧はとても大切な作業となります。

また、周りの住人の方への配慮も致します。
作業中、ニオイで近隣の方にご迷惑をお掛けしないよう素早く荷物を運び出します。
通常の清掃整理と違い、特殊清掃はやはり気になりますよね。
なるべく悪目立ちのしないよう、素早く丁寧に作業を行います。

長年住まれていたお部屋でした

お部屋の整理中、箪笥に引かれていた新聞紙をみたら、なんと昭和38年の横綱：大鵬が5回目の優勝をした記事でした。
少なくともこのお婆ちゃんは58年前から住んでいたのかな、と思うと感慨深くなります。

お部屋の中にはお写真もありました。
ご遺族の方は必要ないとのことでお片付けをすることになりましたが、ご依頼者の大家さんが亡くなられたお婆ちゃんとよくお話しをしていたそうで「写真が1枚欲しいなあ」とお写真を探されていました。しかし、若いころのお写真しかなかったようで断念。
少し寂しそうでした。
大家さんは若い方で、お婆ちゃんとは世代も違うのですが、人情深い大家さんにちょっぴり感動しました。

亡くなった方が住まわれていたお部屋の整理をしていると、切ない場面に出会う事は多々ありますが、こういう心が温かくなる場面に巡り合うことが出来るのも、この仕事の素敵なところかと思います。

明日も、今年も素敵な巡り合いがあるといいですね。

遺品整理士　高取優貴